就職に転職に、英語スキルの有無は大きく影響します。
同じ英語力を身につけるなら数字で実力が見えるTOEICがいい、そう思っている方も多いはず。
勉強したい気持ちはあっても肝心の時間がない、そんな人へのおすすめ学習法が「オンライン英会話」です。
オンライン英会話の効果
オンライン英会話は比較的新しい形態の英語学習法です。
長い歴史を待っているスクールやレッスンと比較すると「いまひとつ効果を期待できない気がする」。
そう感じている人も多いのでは?
しかし、世界中がネットワークでつながっている今、特にビジネスにおいてイングリッシュスピーカーと話す機会は、リアルタイムよりもオンラインでの方が多いのではないでしょうか。
そう考えるとオンライン英会話は、英会話スクールや個人レッスンよりも実践的で高い効果を期待できる学習法といえるかもしれません。
オンライン英会話・英語スクール(通学)、個人レッスン(対面式)の違い
これから英会話学習を始めようという方が気になると思われる項目をピックアップしてそれぞれを比較してみます。
統計を取ったデータではありませんから、あくまでも参考材料としてみてください。
納得のいく面も多々あると思います。
オンライン英会話、英語スクール(通学式)、個人レッスン(対面式)の気になるポイント比較
オンライン英会話 | 英会話スクール (通学式) |
個人レッスン (対面式) |
|
受講のしやすさ | ◎ | ○ | △ |
学習時間の自由度 | ◎ | × | △ |
コースの自由度 | ○ | ○ | ◎ |
コスト | ◎ | △ | × |
英語を使う機会 | ◎ | ○ | △ |
講師の質 | ○ | ○ | ◎ |
カウンセリング | △ | ○ | ◎ |
教材(テキスト) | △ | ○ | ◎ |
持続性 | ○ | ○ | ○ |
コミュニケーションスキル | △ | ◎ | ○ |
TOEIC対策 | ◎ | ○ | ○ |
具体的にみていきましょう。
受講のしやすさ
ここでいう”受講のしやすさ”とは、「始めるときの敷居が高いかどうか」です。
・オンライン英会話
年中新規の受講者を受けつけています。
体験レッスンや受講前に対面式のカウンセリングを受けられるところも多くありますが、必須項目ではありません。
アプリをダウンロードするだけで始められるものもありますから、思いついたときにいつからでも始められます。
・英会話スクール(通学式)
学習するための教室を提供している(大抵、講師が常駐)スクールなどは常時受講生を受けつけていますが、通常のクラス式の場合、入学時期が決められています。
中途受講を受けつけているスクールでも受講生としては、すでに先に進んでいる周囲に対して少し気が引けてしまうのが実態です。
・個人レッスン(対面式)
マンツーマンなので好きな時に始めることができる点ではオンライン英会話と変わりません。
しかし、初心者であればことさらに自分に合った講師と出会えるかどうかが不安になります。
その点からも個人が気安く受講を申し込めるかどうかを考えると、△になります。
学習時間の自由度
・オンライン英会話
まさに好きな時間に受講・学習できます。
深夜まで受講可能、年中無休のスクールがほとんどです。
ネットでは「通勤途中の時間を利用しスマホを経由で、25分のレッスンを毎日欠かさず続けました」という経験談もみられます。
時間の自由度ではオンライン英会話が二重丸です。
・英会話スクール
入学前にある程度自分の都合のいい時間割を組むことは可能です。
しかし、レッスンを期間内に修了するためには決められた時間割を守らなくてはいけません。
・個人レッスン
レッスンをいつにするかは、自分と講師の条件をすりあわせて決めることになります。
急な用事が入ったときなど、講師だけの了解を得られれば受講時間や日取りをずらすことは可能です。
しかし、人気のある講師であれば何人もの受講生を抱えているため、迷惑であることに変わりありません。
度重なれば人間関係にヒビが入ることもあるでしょう。
コースの自由度
受講生のゴールに合わせたカリキュラムを組むことができるかどうかです。
・オンライン英会話・英会話スクール
オンライン英会話も英会話スクールも個々に合わせて様々なコースを用意しています。
複数のカテゴリーを組み合わせてより条件にあったカリキュラムを組むことも可能です。
しかし、不特定多数のために用意されたレディメイドまたはセミオーダーですから限界はあります。
・個人レッスン
講師のスキルさえ見合っていれば、受講生の希望に添ったフルオーダーのカリキュラムを組めます。
コスト
費用に対する効果=コストパフォーマンスの比較ではありません。
それは受講生によって感じ方が異なります。
単に全体にかかる費用のことだと考えてください。
・オンライン英会話
他のふたつに比べると圧倒的に安いです。
教材を無料で配布しているスクールも珍しくありません。
ワンレッスン200円以下といった例もあります。
・英会話スクール
受講期間、学習内容で幅があります。
格安をうたっているスクールでも対面通学式の授業形態だと、受講料をレッスン時間で割ってみると、ヒトコマあたりの料金をオンライン英会話ほど低価格の設定にはできません。
・個人レッスン
同じ時間でひとりの人間しか相手にできない、指定された場所まで出向いてくる……これを考えるだけで、他のふたつよりも費用がかかることは理解できると思います。
英語を使う機会
受講期間内に英語で話せる機会がどれだけあるか、です。
・オンライン英会話
毎日の受講が可能です。
1日25分でも500日で最低ラインの1000時間を達成できます。
・英会話スクール
週に一度か二度では時間的にオンライン英会話にかないません。
しかし、教室では面と向かって多数の人達と英会話を楽しめます。
多人数で同時に話すフリートークやパーティなどを経験できることは多人数クラス通学式スクールの強みです。
・個人レッスン
大抵は専任講師が最後まで面倒をみてくれます。
質問や相談しやすいといった面では有利です。
しかし、特定の人としか話せないのはデメリットです。
とはいえ、よい講師に巡り会えば英語でじっくりと深い話ができる可能性あり、人によって特定の人であることがメリットに変わることもあります。
講師の質
オンライン英会話の講師をやっている方の多くはフィリピン出身者などのノンネイティブです。
ネイティブではないといってクオリティが低いと判断する人もいます。
しかし、それは他のスクールでも同様です。
生粋の英国人やアメリカ人講師の方が少ないのが現実です。
世界中でネイティブ英語を話す人は、イングリッシュスピーカーの4分の1程度ですから「英語を話せるようにしてくれる」講師がネイティブだろうとノンネイティブだろうと問題ではありません。
大切なのは、「英語を話せる」ではなく「英語を教えることが得意な講師であること」と「講師と受講生の相性」です。
その点、個人レッスンを引き受ける(継続して職業にしている)人は「教えること」が得意です。
フリーランスで続けていけるのは実力があるからです。
ただし、講師との相性が合わなかったときに別のヒトと変わってもらうイコール契約を解除する、ことになる場合も考えられます。
カウンセリング
相談のしやすさ、質問のしやすさです。
これはマンツーマンの個人レッスンに軍配が上がります。
教材
・オンライン英会話
ほとんどの教材が無料でダウンロードできます。
ただし、「オンライン英会話は、教材をほとんど使わず、世間話程度のフリートークばかりで学習しているという実感に乏しく、ビジネスや海外で役に立つ実践的会話力が身につかない」という声も聞かれます。
・英会話スクール
信頼のおけるスクールでは、独自の教材以外に既存の書籍などを使って指導することもあります。
その都度購入費が発生してしまうこともあります。
・個人レッスン
オーダーメイドカリキュラムですから教材も選ぶことができます。
物足りなかったり、背伸びして無理な教材に取り組まなくてはいけなくなることはまずありません。
持続性
・オンライン英会話
「いつでもどこでも受講できる」「比較される周囲もいない」……自由さは自己管理力を問われることでもあり、「オンライン英会話ならではの気軽さ」……は、どうやればレッスンを英語力のスキルアップにつなげていくのかを、ある程度自分で考える必要も生じます。
・英会話スクール
「英語に強くなる」という意志を持って受講する人がほとんどだと思います。
授業を受けたいという希望を持っている人なら、周囲との競争や講師から出される課題を人前で発表する緊張感などに持続性を高めてくれる効果を期待できます。
・個人レッスン
個人レッスンは、講師との馬が合えばそれだけでも次回の授業が楽しみになるでしょう。
ここでいう「馬が合う」とは話が合うだけでなく、授業の進め方も自分に合っているということです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルをあげるのに重要なのは「多く人と関わりを持ち、興味のないこと、想定外の質問にも答えること」です。
同じフリートークでもマンツーマンで行うのと、複数の人達と行うのとではまったく違います。
コミュニケーションスキルを高めるなら集団で学習する方が効果的です。
TOEIC対策
TOEIC対策に重きをおいている英会話スクールはたくさんあります。
個人レッスンでも重点をTOEIC対策もおいたカリキュラムを組んでもらうことはできます。
でも、コストパフォーマンスを考えるとTOEIC対策にはオンライン英会話が向いているといわれています。
なぜでしょうか。
オンライン英会話は何故TOEIC対策に向いているのか
オンライン英会話がTOEIC対策に向いている一番の理由は……
「ワンレッスンの費用を抑えながら、英語を話し、聞く機会をより多く得ることができる」からです。
特にTOEICスコアが600以上の上級者は、スコアアップのためにより多く英語と接する機会を作る必要があります。
映画や海外ドラマ、書籍、新聞で……目から。
英語で会話することで……耳と口から。
英語力を高めなくてはスコアアップできません。
オンライン英会話のTOEIC対策コースと合わせて、より多くのフリートークを利用できるコースを受講するといいでしょう。
TOEIC対策でオンライン英会話を選ぶときの注意点
英語を話せる人=優秀な英会話講師でないことは前述しました。
同様に教えることが得意な講師であっても”優秀なTOEIC対策講師”であるとは限りません。
「得点できる能力」を教えるには教える側にも技術が必要です。
TOEIC対策コースを準備しているオンライン英会話には、TOEIC対策専任講師がいます……と言い切りたいのですが、残念ながらそうではないスクールも見受けられます。
ネットを活用して受講生や講師の口コミや評判を参考にし、自分のゴールに最短距離の道を示してくれるオンライン英会話を探し出す必要があります。
体験レッスンがある場合は積極的に利用しましょう。
オンライン英会話が向いている人
今までみてきたことから導き出すと……
・気軽に英会話学習を始めたい人
・TOEIC上級者で更なるスコアアップを目指したい人
相反するようですが、オンライン英会話学習の特徴である
・受講時間の自由度が高い
・英語を話す機会をたくさん持てる
・ワンレッスンが非常に低コスト
であることを考えると、一見相反する目標を持っている人両方に向いているといえます。
ただし、自己管理能力が問われることを忘れないでください。
上記の方達でも、自己管理能力が伴わないのであれば別のやり方を考えた方がいいかもしれません。
旬のオンライン英会話4選
ネット上の口コミで評価の高いオンライン英会話学習を紹介します。
プログリット(PROGRIT)
英会話スクールとは一線をかした「英語コーチングサービス」の提供を掲げ、2〜3ヶ月で確実に英語力を向上させるカリキュラムを準備しています。
・受講生ごとに、科学的な分析に基づいた最適なカリキュラムの提供
・専属コンサルタントによる60日間集中トレーニング
・受講終了後も1年間、継続して英語学習をバックアップ
・ビジネス英会話コース
・TOEIC®L&R TESTコース
・TOEFL iBT® TEST/IELTSコース
・初級者コース
30日間利用して効果を時間できない場合は「学費無条件全額保証」を約束しています。
ワールドトーク
「日本人講師との1レッスン260円からの英会話レッスン」で、安心して受講できるサービスを提供しているオンライン英会話学習です。
「英語を話す」だけのレッスンが多いオンライン英会話の中で、「英語を学ぶ」レッスンに重点をおいてカリキュラム制作を行っています。
・バイリンガル日本人講師によるマンツーマン・レッスン
・レッスン・1コマ260円〜とハイコストパフォーマンス
・発声矯正レッスン
・文法指導レッスン
・英検対策レッスン
・子供英会話レッスン
・TOEIC対策レッスン
・ビジネス英会話レッスン
無料体験レッスンも用意されています。
スタディサプリENGLISH日常英会話コース
スマホアプリを使ってすぐにでも始められるオンライン英会話学習です。
・月額980円(1日33円)の低価格
・最短2分のレッスン時間
・空いた時間にいつでも受講
・人気ゲーム会社が制作したドラマ仕立てのレッスン
・7日間全機能無料トライアル
・バイリンガルの講師が各レベルのコースを担当
最初に行うトライアルテストで英語力に見合ったレベルのレッスンを選べます。お得な年間払いもあります。
スタディサプリENGLISH TOEIC(R)対策パーソナルコーチプラン
短時間でTOEICスコアアップを達成できると評判の、アプリによるTOEIC対策レッスンです。
パーソナルコーチプランでTOEIC対策に重要な「学習意欲の継続」と「自分に合った効率学習」を実現できます。
・短期間で結果を出したい人のために個人向けの学習プランを作成
・TOEIC満点連覇のコーチ陣と毎日のチャットで学習の進捗状況をやりとり
・担当コーチから毎週届く課題をこなしながら留意点やアドバイスを受けることができる
・定期的に音声通話を使って直接コーチとのカウンセリングタイム
・単語・演習問題・解説動画といったTOEIC対策がアプリひとつでOK
・PART1〜7全てに対応した本番に近い実践問題集は毎月200本更新
・パーソナルコーチプラン利用者は「スタディサプリENGLISH日常英会話コース」を無料で使用できる
・満足いかないときは返金対応
こちらにも7日間全機能無料トライアルがあります。
2ヶ月でスコアが250点アップの実績ありとのこと。
一度試してみる価値があります。
オンライン英会話のまとめ
英会話の習得で一番肝心なのは「実際に英語を使う機会を増やすこと」です。
英語をスラスラと話せるようになるためには実践学習が1000〜3000時間必要だといわれています。
学習時間が増えればその分、費用もかかります。
学習時間と費用の割合で比べればオンライン英会話が一番のオススメです。
英会話を使って「TOEICをステップアップしたい」「受験勉強」「転職したい」「就職したい」「ボランティアで活躍したい」など、はっきりとした目的を持ち、自己管理がしっかりできる人にとってオンライン英会話は最適の学習方法です。