社会人として仕事を続けていると、今の職場に将来が見えなくなり、他にやりたいことが出てきたりと、転職という選択肢を考えることがしばしばあるのではないでしょうか。
ここでは現在の職場への不満としてよく挙がる理由などから、これまでのキャリアを壊すことなく、より効率よく、失敗せずに転職ができるプロセスを考えたいと思います。
今の仕事に希望が見いだせない理由とは
具体的に転職先を探し始める人には、何らかの不満がある場合が多いです。
給与水準の低さや、上司や後輩との人間関係、業界そのものが斜陽産業であることの3つに不満としてよく挙げられるのではないでしょうか。
おそらく殆どがこれらの理由にあてはまると思います。
自分のキャリアに合った仕事が無い
十分なキャリアを積んでいるはずなのにポストの空き無いという理由だけで、同じ役職に居続け、且つ給料が上がらないままでは意欲・やりがいを失いかねません。
また、待遇には納得していても、どうしてもそりが合わない上司がいることも考えられるでしょう。
転職のタイミングは、今の職場で努力しても解決しない時
また昨今のIT技術の飛躍的な成長などにより、そもそもの仕事自体が少なくなっていく業界で働いている人もいることでしょう。
将来的に利益や経費等が縮小していく市場の中で、職種に対して高度なスキルを発揮していくのは根本的に難しい部分があります。
まず冷静に自分の思いや考えを分析し、それでも今の職場でどう努力をしても解決できないという結論に至ったときが転職に対してアクションをする最高のタイミングだといえます。
給与額に不満があるときの解決策
転職の理由として、やはり給与の不満が多いのではないでしょうか。
しかし、給与額の不満については、悲しいことに昇給制度が社内規定として確立している以上、上司に直談判するという方法と、高い給料を出してくれる会社に転職するという2つの方法しか無いのが実情です。
リスクの事を考えると会社を探すという選択に
前述で挙げている「上司や会社に直談判する」というのは、行動に起こすのはリスクが高いといえます。
日本の企業風土の中では上司に給料の文句を言うと逆に昇進の見通しが立たなったり、むしろ不利な状況になる可能性が高いからです。
キャリアを正しく適切に評価してくれる会社を探すしか実質的な方法は無いといえるでしょう。
転職専門の求人にはキャリアに合った仕事がある
一般に公開されている求人はあくまで一般向けのものであり、いわゆる「平社員」から始まるものが大半を占めます。
しかし非公開求人というものがあり、そちらには実は管理職を求めるものが多く掲載されており、転職エージェントを使ってそれらの求人情報を得ることから始めてみても良いのではないでしょうか。
サービスに登録すると担当者が付き、今までのキャリアを基に、希望により近い条件の求人を紹介してくれます。
自分の求める条件を現実的な範囲で明確に
企業の規模や業界・業種により、一定の給与相場というものが存在します。
この業界の主任級ならこのくらいは給料を出す、というものです。
今の仕事の給与相場が妥当かどうか調べるには?
毎日忙しく仕事に追われる中では、単に今の給料が低いと思う観点で思考が止まってしまいがちですので、まずは自分が働いている業界規模まで考えを広げて、給与相場を調べてみましょう。
その上で本当に今のポストの給料が低いのか、それとも妥当なのかどうかを判断することができます。
また仕事を探す際にも、転職エージェントやカウンセラーに提示する給与の条件により現実性が加わります。
転職は急ぎ過ぎず冷静に取り組みましょう
そして、もう一つ重要なポイントは転職時期を急ぎ過ぎないことも重要です。
転職をすると給与面以外の問題も少なからず生じてくる可能性がありますし、それだけリスクの大きいことですから、判断を急ぐと納得がいかない結果になることが多くなります。
これまでは今の給料で生活が出来ていたわけですから、余裕を持って取り組みましょう。